私は印刷デザイン業に携わっており、ペーパーレス化の流れに逆行して毎年何百・何千枚もの印刷物を制作しています。「デジタルより紙の方が見やすいですよね!」とよく言っている私にとって、SDGsは少し縁遠いものに感じられます。 小規模な一人起業であるため、貧困対策や雇用や社会への貢献といった大きな課題には圧倒され、大企業が取り組めば世の中も変わるだろうと思い、どこか他人事のように感じていました。 でも、世界は一人ひとりの〈個〉の集まり。その一人ひとりが何かを意識して少しでも変えていけば〈全体〉も変わるかもしれません。 小さな一歩でも決して無駄ではないと考え、ささやかな取り組みも大切にしていこうと改めて思い直しました。 声高らかに宣言できるような活動ではありませんが、日々の「当たり前」を少しずつ変えることで「つくる責任、使う責任」に向き合い、私にもできるささやかなSDGs活動に取り組んでまいります。
当方では、環境への負荷を軽減するためにバナナの茎から作られたエシカルなバナナペーパーを使用した名刺も制作しております。
この取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)への小さな一歩です。
森林保護と廃棄物削減
社会的側面
当方では、広島の平和記念公園に贈られる折り鶴を再生紙として活用している「折り鶴紙」から作られた名刺入れを使用しております。この取り組みは、環境への配慮と平和への思いを大切にしています。
プラスチックケースを使わない努力
平和の象徴としての折り鶴から生まれた折り鶴紙
広島の平和公園に平和の願いを込めて届く折り紙は、年間何トンもの単位で届きます。その保管も大変なもので、2001年以前は廃棄処分されていました。しかし、祈りを込めた折り鶴をゴミとして処分するのも心苦しいことです。広島市は折り鶴の活用案を公示し、「おりづる再生プロジェクト」が誕生しました。このプロジェクトにより、折り鶴を原料とした再生紙「折り鶴紙」が作られるようになりました。
この折り鶴紙は、環境問題への配慮のみならず、身体障がい者の雇用促進や広島原爆ドーム保存事業基金への寄付活動などにもつながっています。これにより、SDGsが掲げる17の目標のうち「働きがいも経済成長も」「つくる責任つかう責任」「平和と公正をすべての人に」に貢献しています。
何より、広島から世界平和への願いが新たな形で羽ばたいていく折り鶴紙は、持続可能な社会の実現に向けた祈りのこもったアイテムと言えるでしょう。
(参考文献: ひろしまリード「広島に届く折り鶴が示すSDGs【地球派宣言】」)
わたしには小さな行動しかできません。しかし、小さな行動の積み重ねで地球と社会に貢献し、持続可能な未来を築くための一翼を担いたいと思います。